先祖を敬う儀式 シバサシ
喜界島薬草農園の高木です。
長命草(ボタンボウフウ)の収穫時期となりました。
NHK番組「小さな旅」にも紹介された隆起サンゴの島である喜界島は、隆起サンゴの化石が散らばるミネラル豊富な土壌。
無農薬・化学肥料不使用で栽培された長命草(ボタンボウフウ)もこの大地で青々と育っています。
この長命草(ボタンボウフウ)を100%使用し粉末化したものが喜界島薬草農園で販売している青汁です。
今後も安心安全な健康食品を皆様にお届けできるよう頑張ります。
旧暦の8月12日に当たる10月1日、喜界島の14の集落で【シバサシ】が行われました。
シバサシとは墓前でご先祖様の供養をするお墓参りのことです。喜界島の北部では「シバサシ」ですが、南部では「ウヤンコー(高祖祭)」といいます。
内地で生活されている喜界島出身の方々も、このシバサシの日にはご先祖様の供養に喜界島へ戻ってきますので、飛行機もフェリーもこの時期はほぼ満席になります。
お墓参りの際、家に悪霊などが入らないよう家屋の4隅と門、井戸などにまだ青いススキ(シバ)を挿し魔除けを行います。
県道にはびっしりと車が停車し、家々から持参したお供え物を墓前に供え、お神酒を捧げて拝礼し供養をします。
集まった親族がその場で食事をしながらご先祖様に感謝し、周辺のお墓にもお神酒とお線香を持ってまわったり。
各集落で少しずつ違いますが、ご先祖様を大切に思う気持ちに変わりはありません。
ちなみに下の写真の岩場は昔、海底にあった岩だそうです。
海底から持ってきたわけではなく、長い年月をかけて地上に隆起してきた岩なのです。
今も年間約2㎜ずつ隆起している隆起サンゴの喜界島だからこその光景ですね。